
パスグラスのある静物
作品情報
ストーリー
パスグラスは、まっすぐで背の高いビール用のグラスで、胴に等間隔でガラスの輪がめぐらされています。オランダの酒席ではこれを回し飲みし、各自が次の輪までちょうど飲み干さなければなりませんでした。飲み過ぎて輪を越えると、その次の輪まで飲むことになります。
ヤン・ヤンス・ファン・デ・フェルデは1660年にこのグラスを描きました。署名はテーブルの天板の縁にあり、名前全体を大文字で「IANVANDEVELDE」と文字をつなげて書いています。版画家だった父がときに用いた署名の仕方です。そのあとに「Ano. 1660」と、ラテン語で「制作した」を意味する「Fecit」が続きます。
マウリッツハイス美術館は1885年、アムステルダムのP・フェルローレン・ファン・テーマトからこのカンヴァスを購入しました。所蔵は同館で、ハーグのウィレム5世ギャラリーに展示されています。