
I, Sailko · CC-BY-SA-3.0
スザンナと長老たち
作品情報
ストーリー
ヨアヒム・ウテワールがこの絵を仕上げた1638年は、彼が世を去った年でもある。ユトレヒトで長く活動した彼は、なめらかに引き伸ばされた人体と磨かれた色彩を特徴とするマニエリスムの様式を、流行が過ぎ去った後も守り続けた画家だった。旧約聖書に取材したこの「スザンナと長老たち」は、水浴する女性と、それをのぞき見て言い寄る二人の老人という主題を描く。ウテワールはこの場面を生涯に何度か手がけており、晩年になっても若いころに築いた入念な描き方を手放さなかった。周囲の画家たちがより自然な描写へ移っていくなかで、古い流儀を貫いた老巨匠の最後期の作である。
