
Edvard Munch · PD
トーベックの港
作品情報
ストーリー
画面右下にはムンクの署名があり、続く年記の最後の数字はもうはっきりとは読めません。ムンク美術館はこの作品を1905年のものとしています。その夏、ムンクはデンマークのトーベックに滞在していました。コペンハーゲンのすぐ北、エーレスンド海峡に面した古い漁村です。漁師たちは昔から獲れた魚を町の市場へ運んでいましたが、当時は隣のクランペンボーまで鉄道が通じ、村には海水浴客向けのホテルもできていて、小さな港は漁師と避暑客が行き交う場所になっていました。ノルウェーでのもめごとを逃れてやって来たムンクは、この港を明るく軽やかに描いています。赤い帆の舟が静かな水に浮かび、その奥に淡い色の木造の家々、空にはほどけるような青い雲。同じ夏には、トーベックの庭を描いた作品も生まれています。




