
Théodore Géricault · PD
1821年のエプソムのダービー
作品情報
ストーリー
1821年、イギリスに滞在していたジェリコーが、エプソムの競馬を描いた一枚だ。四頭の馬は前脚と後脚を一直線に伸ばし、宙を飛ぶように地面から浮いている。当時、疾走する馬の脚が実際にどう動くのかは誰も見きわめられておらず、この「空を駆ける」姿勢が長く信じられてきた。半世紀ほどのち、マイブリッジの連続写真が、馬の四本の脚がそろって縮こまる一瞬こそ地を離れる時だと明かすことになる。低くたれこめた灰色の空が、イングランドの湿った競馬日和を伝えている。




