ヘレネの略奪

ヘレネの略奪


作品情報

制作年
1452
技法
卵テンペラ、ポプラ板
種類
絵画
寸法
51 × 60.8 cm

ストーリー

15世紀のフィレンツェでは、トロイアの物語はしばしば、ダレスというトロイア人の目撃証言を名乗るラテン語の年代記で読まれていました。そこではヘレネは自らの意思でパリスについて行き、ひと目で恋に落ちます。おそらくザノービ・ストロッツィの手になるこの出産祝いの盆も、その筋書きに沿って描かれ、怯えた顔はどこにも見当たりません。キテラ島のアポロン神殿からは何人もの女性が同時に連れ出され、ヘレネは若者の肩に乗って船へと向かいます。当のパリスは甲冑を着た金髪の若者で、兵士たちのそばで自分を見せびらかすように立っています。これも同じ年代記に由来するのかもしれません。花の咲く草地では、小さな男の子が走り去っていきます。エックス線調査によれば、この板絵はもともと12角形でした。上部を中心に切り詰められて今の八角形になり、その際に建物の角の一部と窓がひとつ失われました。

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