
俳優エミール・ヤニングス
作品情報
ストーリー
大きく重たげな頭部が、画面のほとんどを占めています。オッペンハイマーは1932年、ピンクや黄土色、茶色の厚く途切れがちな筆致でこの顔を組み立てました。額には皺が寄り、片方のまぶたは深く垂れています。モデルのエミール・ヤニングスは、1929年5月、アカデミー主演男優賞を初めて受けた俳優となりました。対象はハリウッドの無声映画二本です。ところがちょうどその頃トーキーが到来し、強いドイツ語訛りのために米国でのキャリアは終わり、彼はドイツへ戻ります。1930年の『嘆きの天使』では、キャバレーの歌手に身を持ち崩す高校教師を演じましたが、共演のマレーネ・ディートリッヒに主役の座を奪われる形になりました。襟とネクタイと上着は灰色と青でざっと描かれただけで、画面の縁には地のキャンバスがのぞいています。
