
Francisco de Zurbarán · PD
受胎告知
作品情報
ストーリー
スルバランがこの《受胎告知》を描いたのは1639年ごろ、スペイン南部ヘレス・デ・ラ・フロンテーラのカルトジオ会修道院のための大きな祭壇画の一部としてであった。カルトジオ会はもっとも厳格な修道会の一つで、ほとんど完全な沈黙のうちに暮らしており、スルバランはそれにふさわしい静かな絵を彼らに与えた。大天使ガブリエルは何もない部屋でマリアの前にひざまずき、お告げのその瞬間が、群衆もざわめきもなく保たれている。仕事をするのは色である。深く澄んだ色に、強い光と重い衣のひだが加わり、それが彼の最良の宗教画の印である。のちに祭壇画は解体され、その各部は各地へ散っていった。こうしてスペインの修道院の《受胎告知》は、フランス・アルプスの町の美術館の壁に掛かることになった。




