
キリストの逮捕
作品情報
ストーリー
ヨハネによる福音書は、捕り手たちがともし火と松明を持って来たと記す。この板絵でも、金地を背に松明がまだ燃えている。その下では、すべてが一瞬のうちに重なり合う。ユダはキリストに両腕を回し、頬を寄せている。この口づけこそ、誰を捕らえるべきかを兵士に知らせる合図だった。光輪をつけたペトロは、頭上に剣を振りかざす。下では一人の男が石ころだらけの地面に膝をつき、イエスはもうその頭に手を添えている。ヨハネ福音書は男の名をマルコスとし、大祭司の僕で、ペトロに右の耳を切り落とされたと伝える。耳が癒やされたと書くのはルカだけで、だからここでは一撃と癒やしが並んで描かれている。兵士たちの鎖帷子、板金の籠手、兜は、1450年頃の画家自身の時代のものだ。
