
Charles Willson Peale · PD
自らの博物館に立つ画家
作品情報
ストーリー
1822年、81歳のピールは、自らが営む博物館の理事たちの依頼でこの自画像を描いた。金の房飾りのついた赤い幕を引き上げ、フィラデルフィアのインディペンデンス・ホール二階に伸びる長い展示室へと私たちを招き入れる。半世紀前に独立が宣言された、まさにその建物である。上段には若い共和国の建国者たちの肖像が並び、下段にはリンネの分類にしたがって鳥や鉱物が整然と収められている。幕の右手には、ピールが1801年に自ら発掘したマストドンの骨格がそびえる。アメリカで初めて組み立てられたものだ。手前には七面鳥と剥製づくりの道具が置かれている。芸術と自然を同じ部屋で読み解ける、そんな博物館を彼は望んでいた。