
Joachim Patinir · PD
キリストの洗礼
作品情報
ストーリー
16世紀のはじめ、アントウェルペンでは新しいことが起きていました。風景がそれ自体として意味を持ちはじめ、パティニールは何よりも風景の専門家として記憶される最初の画家となります。ヨルダン川でのキリストの洗礼は、父なる神と聖霊の鳩とともに、前景のごく狭い帯を占めるにすぎません。その奥には、川や岩山や連なる峰が青い靄のなかへ消えていく広大な世界が開けています。中景では、洗礼者ヨハネが小さな群衆に向かってなお説教を続けています。1521年、デューラーはアントウェルペンで彼に会い、良き風景画家と呼びました。人がそう呼ばれたごく早い例のひとつです。

