
ライン河畔でローマ軍を破るバタウィ族
作品情報
ストーリー
1609年、スペインに対して40年にわたり反乱を続けてきたネーデルラント連邦共和国は、12年間の休戦にこぎつけます。若い共和国はそこで、自分たちの祖先を探しはじめました。見つけたのは、ローマの歴史家タキトゥスの記述です。ライン川のデルタ地帯に住むゲルマン系のバタウィ族が、紀元69年にローマに反旗を翻したという話でした。オランダの人々は、帝国に立ち向かった小さな民族に自分たちの姿を重ねたのです。1613年、共和国の最高機関である連邦議会は、この反乱を描いたオットー・ファン・フェーンの小さな板絵12点に代金を支払い、デン・ハーグのビネンホフに掛けました。これはその四枚目です。隅には灰色の馬が倒れ、ローマ兵の一人は仰向けに転がり、もう一人はまだ盾を掲げています。その背後から、バタウィ族の軍勢が川に浮かぶ舟のほうへ押し寄せていきます。
