
Alfred Sisley · PD
モレの教会、雨天、朝
作品情報
ストーリー
1893年、シスレーは一つの建物の前に腰を据えて動かなくなった。パリ南東の小さな町モレ=シュル=ロワンに1889年から住んでおり、この年と翌年にかけて、向かいの窓から町のノートルダム教会を十数回描いている。変えたのは構図ではなく、時刻と季節と天候だった。これは雨の朝で、画布は縦長、鐘塔をまるごと収める高さがある。同じころモネはルーアン大聖堂の西正面で同じことをしていた。つまりこの二年ほど、かつての印象派の仲間二人が、それぞれ一つの石の正面を繰り返し描き続けていたことになる。この絵は後にスイスの温泉町バーデンへ渡った。買ったのはシドニーとジェニーのブラウン夫妻で、資金は電機会社ブラウン・ボベリから出ている。その邸宅は1990年から美術館として公開されている。




