
Caravaggio, The Crowning with Thorns, 1604. Wikimedia Commons. · PD
茨の冠
作品情報
ストーリー
1604年ごろのローマでは、聖書の場面をどこまで切実な出来事として描けるかが、画家たちの大きな課題でした。この作品も、その空気の中で語られます。ローマの依頼主マッシモ・マッシミに結びつく作とされ、彼はチゴリにも《エッケ・ホモ》を注文していました。カラヴァッジョは場面を暗く狭い空間に押し込みます。キリストは胸をあらわにして座り、両手を縛られ、赤い衣が膝にかかっています。周囲の男たちは、ひとつの作業に集中しているようです。ひとりは棒で茨の冠を押し下げ、ひとりはそれを支え、もうひとりは王をあざける葦を差し出します。額の近くでは、折れた棘が鋭い光を一点だけ受けています。




