
ダンスのレッスン
作品情報
ストーリー
1860年代にはイタリアの都市に写真館が広まっていた。フィリッポ・カルカーノが1865年にミラノのブレラの展覧会でこの絵を発表すると、反応はすぐに、しかも苛立ちとともに返ってきた。批評家たちが咎めたのは、写真そのもののような画面の切り取り方と、細部の一つひとつをしつこく細かく描き込む態度だった。描かれた部屋は実在し、ミラノのポレッティ舞踏学校の内部である。当時20代半ばのカルカーノはアカデミックな歴史画から出発しており、この絵は、そうした初期作と円熟期の風景画とのあいだに位置する、わざとありふれた日常を描いた少数の作品群に属する。独創的で挑発的な時期の一枚である。2年後の1867年、彼はトリノでもこの絵を展示した。