
聖フベルトゥスの遺骸発掘
作品情報
ストーリー
リエージュの司教聖フベルトゥスは727年に亡くなり、その98年後、遺骸をアルデンヌの森に新しく建てられた修道院へ移すために墓が開かれた。ここでは遺骸が腐敗することなく、そのままの姿で持ち上げられている。群衆が見届けに来たのは、この聖性の証しだった。香炉を振る司教の後ろには当時のフランク皇帝ルートヴィヒ敬虔帝が立ち、その衣にはフランスの百合の紋と帝国の鷲が並んでいる。
見物人の多くは1430年代のブリュッセルの服装をしている。この板絵は聖ギュデュル教会の聖フベルトゥス礼拝堂のために描かれた。礼拝堂を創設したのは、裕福な家屋所有者ヤン・フリーントスハップと、その義兄弟で両替商のヤン・クールスで、群衆の中のいくつかの顔は彼らとその家族かもしれない。彼らを描き込むことは遅い段階で決まったらしく、そのために構図は大きく組み替えられた。
左側の二人の少年は、ほぼ確実にロヒール自身の筆で、皇帝の従者の赤い衣の上にじかに描かれている。対をなす板絵『教皇セルギウスの夢』はロサンゼルスのゲッティ美術館にあり、1620年代にはあるフランス人旅行者が、二枚がまだ礼拝堂にあるのを見ている。