
Alexandre-Gabriel Decamps · CC0
専門家たち
作品情報
ストーリー
ドカンは幾度もフランスのアカデミーに絵を出しては、そのたびに落とされ続けた。これはその返答である。彼は一枚の画布を、紳士の身なりをした猿たちで埋め尽くした。猿たちは老巨匠プッサン風の風景画を前に集まり、顎をなでながらのぞき込み、まるで目利きの審査団のようだ。人間の愚かさをまねる猿を描くのは古くからの洒落で、フランス語でサンジュリと呼ばれたが、ドカンはそれを、自分を裁いた専門家たちへまっすぐ向けた。1837年に描き、二年後にパリのサロンで発表している。いちばんの見どころは、猿の顔に浮かぶ生真面目な集中ぶりで、自分こそ誰より分かっていると信じ切った者さながらの重々しさで、絵に見入っている。