「サダの祭り」シャー・タフマースブ本『シャー・ナーメ(王書)』第22葉裏

「サダの祭り」シャー・タフマースブ本『シャー・ナーメ(王書)』第22葉裏


作品情報

制作年
1525
技法
紙に不透明水彩、インク、銀、金
寸法
47 × 31.8 cm

ストーリー

タブリーズの宮廷工房で、サファヴィー朝のシャー・タフマースブのために一冊の『シャー・ナーメ』が仕立てられた。全759葉、挿絵は258図。この絵はその22葉裏にあたる。フェルドウスィーの叙事詩の初めのほう、古代の王ホウシャングが岩陰の蛇に石を投げ、外れた石が岩に当たって火花が散る。火の発見の場面である。王はその夜に大きな火を焚いて宴を開き、これがサダの祭りの由来とされる。前景に集まる獣たちは、ホウシャングが動物を手なずけたという言い伝えに応じている。工房を率いたスルターン・ムハンマドの筆とされ、岩が人の顔のようにうごめく描き方は彼の特徴として知られてきた。写本は1568年にオスマン朝のセリム2世に贈られ、その後もほぼ一冊のまま伝わった。ばらばらになるのは20世紀である。1959年に本を買った実業家アーサー・ホートンが挿絵を一枚ずつ手放し、78図が1970年にメトロポリタン美術館へ寄贈された。残る118図と本文の紙葉は1994年、ウィレム・デ・クーニングの絵画《ウーマンIII》と引き換えにイランへ渡っている。

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