
Gustav Klimt · PD
毛皮の襟
作品情報
ストーリー
1917年8月、第一次世界大戦のさなかに、オーストリア=ハンガリーは自国の近代美術を中立国スウェーデンへ送り、ストックホルムで展覧会を開いた。出品者にはクリムト、シーレ、ココシュカらが名を連ね、スウェーデン語の図録でこの絵は「ブロンディン」、つまり「金髪の女」と題されていた。色について分かることは、ほぼこの一語に尽きる。作品は白黒写真でしか伝わっていないからだ。写真には、重い毛皮の襟の暗い塊の上に浮かぶ明るい顔と、右下で持ち上げられた手が写っている。最後の持ち主はウィーンでホテルとカフェを営んだヨーゼフ・ジラーで、ドナウ運河沿いの自分のホテルにコレクションを保管していた。1945年4月11日の空襲で建物は大きな被害を受け、この絵もほかの収蔵品とともに失われたと考えられている。




