聖エリギウスの誠実

聖エリギウスの誠実


作品情報

制作年
1614
技法
カンヴァスに油彩

ストーリー

フィレンツェの金細工師たちは自分たちの信心会を持ち、その守護聖人が聖エリギウスだった。7世紀の金細工師で、司教になる前はフランク王の宮廷に仕えていた。彼らはその祭壇のために、エリギウスを正直な職人として名高くした逸話を、ヤコポ・ダ・エンポリに描かせた。

フランク王クロタールは、宝石をちりばめた玉座を一つ作るための金をエリギウスに渡した。ところがエリギウスはその金から二つを作り上げ、削りかけを失くしたとか炉で目減りしたとか、金細工師が疑われがちな言い逃れをいっさいせず、金を余さず使い切った。エンポリが描くのは宮廷での清算の場面である。仕上がった品が差し出され、余った金もすべて残らず示される。金細工師で埋まった一室なら、これを自分たちの生業の最も正直なかたちと読んだだろう。彼はこれを1614年、丈の高い祭壇画として描いた。今はウフィツィにある。

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