
軍楽の楽器
作品情報
ストーリー
この楕円の画面は扉の上に収まるように作られ、シャルダンはそこを軍隊の楽器で埋めました。台の中央には刺繍入りの赤い垂れ幕を下げた大きな真鍮のティンパニが据えられ、その後ろに小太鼓、上には青い紐と房のついたトランペットが横たわっています。手前にはばち、木製の管楽器、楽譜、そして縁から垂れるもう一枚の刺繍の幕。ティンパニとトランペットは騎兵隊の音楽で馬上で奏され、太鼓は歩兵の歩調をとりました。こうして積み上げられた楽器は、フランスの装飾家が門や扉口の上に彫った武器と旗の山、いわゆるトロフィーの形をとっていて、ここではそれが音を出す道具で組み立てられています。
対作品には平時の音楽の楽器が集められ、二点は1767年のサロンにそろって出品されました。ディドロはどちらもよく構成されていると認め、ティンパニの見えるこちらのほうが好きだと書いています。そして描きたての色はやや硬く生々しいが、時がその輝きを和らげれば、昔のシャルダンのほうがうまかったと言う人々も考えを改めるだろうと予言しました。




