
Henri Matisse, The Joy of Life, 1906. Wikimedia Commons.
生きる喜び
作品情報
ストーリー
1906年春、パリのアンデパンダン展にマティスがただ一点だけ出したのが、この大きな牧歌だった。前年の秋、けばけばしい色使いで「野獣(フォーヴ)」と嘲られたばかりの画家が、今度は輪郭も遠近も溶かし、草地に横たわる裸の男女と、奥で輪になって踊る人影を、平らな色面だけで組み立てている。買い取ったのは作家志望のコレクター、レオとガートルードのスタイン兄妹で、その部屋に通った若きピカソを刺激したと語り継がれる。中央奥の踊りの輪は、のちにマティス自身が独立した一枚として描き直すことになる。




