「ミュンヘンの王」

「ミュンヘンの王」


作品情報

アーティスト
作者不詳(古代ローマの彫刻家・帝政期)
制作年
150
技法
大理石
種類
彫刻

ストーリー

この男が誰なのか、わかっていません。「ミュンヘンの王」というあだ名は、いま彼が立つ街の名と、髪に巻かれた鉢巻に由来します。鉢巻が王族の英雄のしるしと受け取られたのです。ひげをたくわえた裸の姿で、高さは2メートルを優に超え、頭を下げて左へ向けています。視線の先には、かつて曲げた左腕に持っていた何かがあったはずです。両方の前腕は失われ、持ち物も一緒に消えたため、像そのものには名前の手がかりが残っていません。

美術館はこれを、初期から盛期のクラシック時代のギリシア原作にもとづく2世紀のローマ時代の模刻とし、もとは群像の一部だったと説明しています。そして疑問符つきで、火と鍛冶の神ヘパイストスの祭祀像ではないかと示しています。1970年には考古学者エルンスト・ベルガーが別の答えを出しました。サモス島のヘラの聖域のために彫刻家ミュロンが作った、ゼウス、アテナ、ヘラクレスの巨大なブロンズ群像のヘラクレスだというのです。地理学者ストラボンは、この三体がひとつの台座の上に並んでいたと書いています。

脚の横の木の幹は、ローマの模刻者が付け加えたものです。ブロンズの原作は支えなしで立てましたが、より重い大理石には支えが必要でした。

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