
レース編みの女
作品情報
ストーリー
小さな少女がボビンレースの台に向かい、そこから木製のボビンがいくつも垂れ下がっている。赤い服の若い女性が身をかがめ、少女の指を導いている。その横では年老いた女性が糸を紡ぎながら、まっすぐこちらを見ている。18世紀前半、ボビンレースは少女が幼いうちから習い覚え、家にいながら稼ぎにもなる手仕事だった。
描いた画家についてはほとんど何もわかっていない。ベルヴェデーレは彼をラウターと記録し、1700年から1750年ごろに活動したとするが、頭文字さえE・KなのかE・Rなのか定かではない。むしろ絵のたどった道のほうがはっきりしている。もとはハプスブルク家の帝室絵画ギャラリーの所蔵品で、オーストリア=ハンガリー帝国の崩壊から四年後の1922年、美術史美術館からベルヴェデーレへ移された。正式に目録に登録されたのは1948年になってからである。