
Dante Gabriel Rossetti · PD
愛の杯
作品情報
ストーリー
1867年ごろ、ロセッティは初期の物語的な場面から離れ、ただ一人の女性を半身で、ごく間近から繰り返し描くようになっていた。ここでは一人の貴婦人が金色の愛杯を掲げる。かつて恋人どうしが代わるがわる口をつけた杯である。杯に刻まれたハート、背景の忠実を表す蔦、そしてロセッティ自身が額縁に記したフランス語の詩句は、戦へ発つ騎士との別れを暗示している。モデルはアレクサ・ワイルディングで、この時期に彼が好んで描いた顔のひとつだ。同じ構図をロセッティは水彩でも何点か描いている。




