
ピコス・デ・エウロパのマンコルボ峠
作品情報
ストーリー
スペイン語の題にある「カナル」は、この山地の言葉で斜面を刻む急な岩溝を指す。ラ・カナル・デ・マンコルボは、ピコス・デ・エウロパ東部のアンダラ山塊の南面にあり、カンタブリア地方リエバナのアルグエバネス村の上手にあたる。アエスは画面を縦長に取り、高さ1メートル68センチの画布のほとんどを、裸の石灰岩と崩れた岩屑と冷たい空で埋めた。人の手の入らない土地に見える。ところが1876年の時点で、この山塊では亜鉛の採掘がすでに20年続いていた。1856年にラ・プロビデンシア社が設立され、坑口や作業道はこの視点から数時間の距離にあった。画面にそれは出てこない。人の姿は下のほうに一つだけ、牛を連れた牧人がいて、岩壁の高さはその大きさから測ることになる。