
Caravaggio, The Martyrdom of Saint Ursula, 1610. Wikimedia Commons. · PD
聖ウルスラの殉教
作品情報
ストーリー
これはカラヴァッジョが完成させた最後の絵と考えられている。1610年、ナポリでジェノヴァの貴族マルカントニオ・ドーリアのために描かれた。その数週間後、画家はトスカーナの浜辺で命を落とす。題材は聖女ウルスラの死。求婚を断られて怒ったフン族の王が、至近距離から放った矢が、彼女の胸を貫いた瞬間である。驚くほど狭い画面に、王と聖女、そして詰めかける人々が押し合うように収まる。暗い背景から浮かび上がるのは、放たれたばかりの矢と、人々の驚愕の表情だけだ。ウルスラのすぐ後ろで首を伸ばして見ている男は、カラヴァッジョ自身の顔だとされる。




