
Lorenzo Lotto · PD
諸聖人のいる聖カタリナの神秘の結婚
作品情報
ストーリー
1524年、ロレンツォ・ロットは北イタリアのベルガモでこの板絵に署名と年記を入れた。修業の地ヴェネツィアを離れて久しい頃である。注文したのは教会ではなく、町の商人フェリーチェ・カッソッティで、結婚したばかりの息子の寝室に飾るための一枚だった。主題はそこから決まっている。聖カタリナがひざまずき、幼子キリストがその指に指輪をはめる。彼女の「神秘の結婚」の瞬間であり、天上の婚礼が地上の婚礼の上に重ねられている。ロットは大祭壇画の荘厳さを退け、温かな赤と緑、間近で率直なまなざしを選んだ。ヴェネツィアの好敵手たちよりも人間味がある。指輪を持つのはカタリナの左手、花嫁が指輪をはめるのと同じ指である。




