
After Gu Hongzhong · PD
韓熙載夜宴図
作品情報
ストーリー
この画巻の背後には、宮廷の隠密がひとつある。十世紀、韓煕載は中国南方の小国、南唐のすぐれた大臣だった。君主の李煜は彼を登用しようと考えていたが、この男が夜ごと放埒な宴に耽っていると聞き及ぶ。そこで宮廷画家の顧閎中を宴に送り込み、つぶさに観察させ、一夜のすべてを記憶から復元して報告のごとく描かせた。顧閎中が仕上げた画巻は右から左へ、五つの場面で読み進む。客たちが一人の女の弾く琵琶に聴き入る場、舞、しばしの休息、ふたたびの奏楽、そして見送り。韓煕載は高い黒の頭巾をかぶり、用心深く、どこか離れた面持ちで全巻を貫いている。いま北京に伝わるこの一巻は原作ではなく、二百年ほどのちの南宋時代に写された忠実な模本であり、それゆえにこそ構図が今日まで残った。