
Jan Brueghel the Elder / Hendrick de Clerck · PD
テティスとペレウスの結婚
作品情報
ストーリー
この銅板画が描かれた1606年から1609年頃、ヘンドリック・デ・クレルクはブリュッセルの宮廷画家として、スペイン領ネーデルラントを治めるアルブレヒト大公とイサベルに仕えていました。祝われているのはテティスとペレウスの婚礼ですが、目を向けたいのは右上から飛び込んでくる女神です。ただ一人招かれなかった争いの女神エリスで、手にはリンゴを持っています。神々の間に投げ込まれたこのリンゴが、パリスの審判を招き、ついにはトロイア戦争へとつながっていきます。その上方ではアポロンがムーサたちに囲まれて竪琴を奏でています。人物はデ・クレルク、風景はヤン・ブリューゲル(父)の手によるものです。1746年には、スペイン王妃エリザベッタ・ファルネーゼの離宮、セゴビア近郊のラ・グランハ宮の目録にすでに記されていました。