
Judith Leyster · PD
誘惑
作品情報
ストーリー
1631年のハールレム。ユディト・レイステルは、聖ルカ組合に迎えられた数少ない女性画家の一人だった。夜、ろうそくの明かりの下で針仕事に没頭する若い女に、外套の男が手のひらの金貨をそっと差し出す。同じ主題を当時の画家たちは陽気な誘惑の場面として描いたが、レイステルの女は顔を上げず、縫い物に目を落としたままだ。誘いを受けるか断るか、その一瞬の沈黙がこの小さな板絵に閉じ込められている。男の毛皮の縁飾りと、女の膝に落ちる灯りの反射だけが、暗がりのなかで細かく描き込まれている。




