
Joseph Noel Paton · PD
オベロンとティターニアの諍い
作品情報
ストーリー
1850年にこの絵がエディンバラで公開されると、その年いちばんの評判作となりました。ジョゼフ・ノエル・ペイトンは、シェイクスピアの『夏の夜の夢』から場面を取っています。妖精の王オベロンと女王ティターニアが、さらわれて妖精界へ連れてこられた人間の子どもをめぐって言い争う場面です。二人の周りに、画家は無数の小さな妖精を描きました。愛らしいものもいれば、ほとんど不気味なものもいます。超自然の存在だからこそ、ヴィクトリア朝の英国では本来許されないような官能も大目に見られたのです。その数があまりに多く、のちに『不思議の国のアリス』の作者ルイス・キャロルが数えてみたところ、165体にのぼりました。1897年、スコットランド国立美術館が収蔵しました。