
キリスト昇架
作品情報
ストーリー
この板絵の年代を教えてくれるのは素描である。ヴォルフ・フーバーはこの祭壇のために頭部の習作を描き、1522年の年記を入れた。尖頭アーチ形の上端は、絵がもともと大きな翼祭壇の厨子の上に載る頂部の板だったことを示している。同じ祭壇の別の二場面、オリーブ山のキリストとキリストの捕縛は、いまミュンヘンにある。これほどの祭壇には裕福な注文主が必要で、美術館は1517年からパッサウ司教区を治めていたバイエルン公エルンストを候補に挙げている。画面では十字架がまさに引き起こされるところで、急な短縮法でとらえられ、重なり合い押し合う人体に囲まれている。フーバーはその緊張を動物にまで及ぼした。馬は目をむき、前景の中央にいる犬は、十字架を立てる男たちと同じ意地の悪い目つきをしている。


