
祝福する救世主
作品情報
ストーリー
1315年、シモーネ・マルティーニはシエナの市庁舎パラッツォ・プッブリコの評議会の間の壁に、聖人や天使に囲まれて玉座に座る聖母を描いた巨大なフレスコ画《マエスタ》に署名した。6年後には自ら戻って一部を描き直している。この小さな板絵は、素描と色彩がその壁画にきわめて近いことから、同じ1315年から1320年のあいだに描かれたと考えられている。
図像そのものはずっと古い。半身で正面を向き、右手を上げて祝福し、左手を書物に置くキリストの姿は、ビザンティンの画家たちが何世紀も繰り返してきた型だ。シモーネはその型を守りながら、より繊細な線と明るく優美な色によって、シエナの絵に変えている。
板の高さは40センチに満たない。この作品をシモーネに帰属させている美術館は、失われた多翼祭壇画の最上部だった可能性を指摘している。




