
神学者聖ヨハネの黙示録
作品情報
ストーリー
この工房が生み出したものの大半は、テンペラと金で描かれたイコンや教会の壁でした。ですから、このような一枚の紙はいくぶん性質の異なる作品です。これは1840年、鉛筆とインクとペンで紙に描かれた素描で、世界の終わりの幻、神学者ヨハネが受けた黙示録の場面を主題としています。こうした黙示録の場面は、バルカンの大きな教会の開かれた前廊にしばしば描かれ、信徒は入り際にその前を通りました。1840年ごろ、サモコフの画家たちは古いビザンティンの手本を超えて、西ヨーロッパから入ってくる版画を学んでいました。借り受けたそうした構図は、まず素描の上で試され、練り直されたのです。この紙は、何一つ壁に達する前の、その仕事の段階をとどめています。