
https://www.parismuseescollections.paris.fr/en/node/226472 · PD
眠り
作品情報
ストーリー
1866年、パリの画壇はまだ、前年のサロンでマネの『オランピア』が引き起こした騒動の余韻のなかにありました。そんな時期にクールベがこの絵を描いたのは、公開の展覧会のためではありません。注文したのは、オスマン帝国の外交官で美術収集家のハリル・ベイでした。彼はクールベに、より露骨な『世界の起源』も同じころ注文しています。画面には、寝台に絡み合うように眠る二人の女性が、写実主義の画家らしい確かな肉づきで描かれています。枕もとには青と白の陶器の壺が置かれ、乱れた寝具のうえには、切れた真珠の首飾りや宝石が散らばっています。人目をはばかるこの絵は、長く個人の手から手へと渡り、市立の美術館に収まったのは、描かれてからおよそ90年ののちのことでした。




