
Pierre-Paul Prud'hon · PD
大地に繋ぎとめる絆を断ち切る魂
作品情報
ストーリー
プリュードンがこの画布に取りかかったのは1821年ごろ、生涯でもっとも暗い時期だった。20年近く共に制作してきた弟子であり伴侶でもあったコンスタンス・マイエールが1821年に自ら命を絶ち、画家は打ちのめされたまま立ち直れなかった。1823年に彼自身が世を去ったとき、絵はまだ未完のままだった。描かれているのは、翼をもつ姿となった臨終の魂で、蛇がわだかまる大地との絆を断ち切り、一条の光へと昇っていく。同時代の新古典主義の硬い彫刻のような輪郭とは違い、プリュードンはコレッジョをしのばせる柔らかな明暗を好んだ。国宝に指定され、2019年にルーヴルへ収められた。
