
Ivan Grohar · PD
種をまく人
作品情報
ストーリー
1907年、スロベニアはまだオーストリア=ハンガリー帝国の一部で、スロベニアの画家たちは自分たちの世界を近代的なかたちで示し始めていました。グロハルはこの作品に二年をかけ、その年の秋にトリエステで発表します。本人はこれを、細かな点描風の筆触だけで組み上げた大作の最後の一枚と考えていました。描かれているのはきわめて素朴な場面です。朝もやの畑を種まきの農夫が横切り、背後には干し草を乾かす木造の設備、遠くにはシュコーフィア・ロカ近くのカムニトニクの丘が見えます。この絵が長く生き残った理由の一つは、発表された時代でした。この農夫の姿は、やがてスロベニア文化を広く象徴する像として読まれていきます。いまではスロベニアの五ユーロセント硬貨にも刻まれています。