
暖炉の衝立の前の聖母子
作品情報
ストーリー
マリアの頭の後ろにある丸い枝編みの衝立は、暖炉の火よけです。それが光輪のように見えることから、英語では「ファイアスクリーンの聖母」と呼ばれています。マリアはネーデルラントの裕福な家の一室で幼子に乳を含ませ、窓の外には教会へ上っていく通りが見えます。この絵はしばしばトゥルネーの大画家ロベール・カンパン本人の作として紹介されてきましたが、ナショナル・ギャラリーは現在、1440年頃に活動した追随者の作としています。その画家は、カンパンとロヒール・ファン・デル・ウェイデンのモティーフを組み合わせたようです。すべてが15世紀のものというわけではありません。19世紀に上部に細長い板が足され、片側は切り詰められました。彫刻のある戸棚や金の聖杯の一部が当初のものかどうかも、はっきりしていません。コレクターのジョージ・ソールティングが1910年にこの絵をナショナル・ギャラリーへ遺贈しました。