
聖母子と四人の聖処女
作品情報
ストーリー
絵の中の聖人たちは、ふつう自分のしるしを手に持っています。ところがここでは、聖母子を囲む四人の聖女が、それを装身具として身につけています。聖カタリナは車輪と剣をブローチにして衣装に留め、音楽の守護聖人である聖チェチーリアは小さなオルガンを首飾りにしています。聖バルバラは塔を、聖ウルスラは矢に射抜かれた心臓を下げています。彼女たちが座るのは柵で囲まれた石敷きの中庭で、マリアの純潔を表す昔ながらの「閉ざされた庭」の役目を果たしています。柵の外にはさらに二人の聖女が見え、ひとりはおそらく竜を連れた聖マルガレータです。ウルスラが目立つ位置にいることは、この板絵の出どころを知る手がかりになります。デルフトでは彼女がとりわけ崇敬されていたため、1495年から1500年ごろにデルフトで注文された作品だという見方が有力になるのです。1801年には、この絵はすでに美術館のコレクションに入っていました。
