
Eugène Louis Boudin · PD
トルーヴィル。浜辺の情景
作品情報
ストーリー
高さ19センチ、横46センチ。細長い帯のような板で、上の大半を空が占め、人の姿は下の縁に小さく並ぶ。
ブーダンが1860年代から描き続けたトゥルーヴィルの浜辺は、ナポレオン三世の第二帝政とともに流行した海水浴場だった。その帝政は1870年9月に倒れ、翌年にはパリ・コミューンがある。画家自身も普仏戦争のあいだベルギーへ逃れていて、フランスに戻ったのが1871年、この板を描いた年にあたる。
空については、コローが彼を「空の王」と呼んだという話が伝わっている。仕事の仕方は最後まで変わらなかった。浜に出て、風向きと天気を書き留めながら、その場で描く。
この小さな板はのちにモスクワの美術史家パーヴェル・エッティンゲルの蒐集に入り、そこからプーシキン美術館へ移った。




