
Eugène Louis Boudin · PD
トルーヴィル、干潮時の防波堤
作品情報
ストーリー
この絵を描いたときブーダンは61歳で、もう金には困っていなかった。1883年、画商デュラン=リュエルはパリに新しい画廊を開き、その最初の展示に彼の絵を150点並べている。翌1884年、ブーダンはトゥルーヴィルと川口をはさんだ対岸のドーヴィルに自分の家を建て、以後14年の生涯の夏を毎年そこで過ごした。彼の名を世に知らせたのは、1860年代に描いたトゥルーヴィルの砂浜の避暑客の群れだった。ここに描かれているのは、同じ町の港の側である。潮が引いて、舫ってあった舟が泥の上に座り込み、マストが空へ向いている。その空が画面の大半を占める。まだ水の残った澪を、男が一人、舟を漕いで進んでいる。




