
ユリス・ビュタンの肖像
作品情報
ストーリー
ユリス・ビュタンは、ノルマンディー海岸の村ヴィレルヴィルの漁民を描いて名を上げた画家で、1878年の「ヴィレルヴィルの水夫の葬儀」もオルセー美術館にあります。ここでは友人のデュエズが、草に覆われた崖の上で制作するビュタンの姿をとらえています。ベレー帽に暗い色のセーター、片手にパレットと一束の絵筆を持ち、そばには格子柄の毛布が掛かっています。イーゼルのカンヴァスはこちらに背を向けていて、見えるのはその裏側と、彼が見つめる海だけです。灰色の波が、遠く低い岬の下で砕けています。イーゼルの脚のまわりには白い野の花が咲いています。デュエズはこの肖像を1880年のサロンに出品しました。ビュタンは三年後に45歳で亡くなり、国は1896年、デュエズ自身の死から数か月後に、その未亡人からこの絵を買い取りました。