
Francesco Hayez · PD
アルキノオスの宮廷のオデュッセウス
作品情報
ストーリー
この依頼を引き受けたとき、アイエツは23歳ほどの若者でした。1814年のことです。依頼はナポリから来ました。ナポレオンの義弟にあたるジョアッキーノ・ミュラがそこで王位にあり、カポディモンテ宮殿のための大きな画を望んでいたのです。アイエツが描き上げる頃には、ナポレオンの帝国は崩れ、ミュラは王位を失い、やがて命も落とし、ブルボン家が戻っていました。新しい王フェルディナンドは、その絵をそのまま同じ王室の収蔵品として買い上げました。主題は、パイアケス人の宮廷にいるオデュッセウスです。吟遊詩人がトロイアの陥落を歌っていますが、そのぼろをまとった客こそがオデュッセウス本人だとは知りません。アイエツは英雄を画面の中央に据え、外套を顔に引き寄せて涙を隠す姿として描いています。画布の幅はおよそ六メートルに達します。




