
Canaletto · PD
ヴェネツィア:昇天祭のサン・マルコ湾
作品情報
ストーリー
中央に浮かぶ金と赤の船は、ヴェネツィア総督の御座船ブチントーロである。毎年キリスト昇天祭の日、総督はこの船で潟へ漕ぎ出し、祝福された指輪を海に投じて、ヴェネツィアと海との婚礼を祝った。アドリア海の支配をたたえる儀式である。1740年ごろカナレットがこの場面を描いたとき、船はまだ比較的新しかった。初めて出航したのは1729年で、歴代のブチントーロで最後にして最も豪華な一隻だった。周囲の水面はゴンドラや飾り船で埋まり、カーニバルの白い仮面と黒いマントの乗客も見える。岸辺や総督宮のバルコニー、鐘楼の上に集まった群衆は、丹念な絵具の点になって溶けていく。1798年1月、フランス兵はブチントーロの金箔の彫刻を打ち砕き、サン・ジョルジョ島で燃やして金を取り出した。




