聖母子に敬意を捧げるヴェローナ

聖母子に敬意を捧げるヴェローナ


作品情報

制作年
1756
技法
カンヴァスに油彩
種類
絵画

ストーリー

聖母子の前に若い女性がひざまずいている。その背後のアーチを見れば、彼女が誰なのかがわかる。ヴェローナの中心にあるローマ時代の円形闘技場、アレーナのアーチであり、この女性は町そのものの擬人像なのだ。描いたのはジャンベッティーノ・チニャローリで、1756年、彼はこの町で最も引く手あまたの画家だった。古い文献ではこの絵は「聖母に祈願するヴェローナ」と呼ばれているが、美術館の題名では「敬意」という言葉が使われている。

チニャローリ自身も、この絵に劣らずはっきりとヴェローナを選んだ人だった。1730年代に数年間ヴェネツィアで仕事をしたのちは故郷に腰を落ち着け、のちにはマドリードやパルマの宮廷からの招きも断っている。この絵の近くには、彼の小さな《キリストの変容》が掛けられている。1753年にヴェローナ大聖堂のために描いた祭壇画の下絵とみられる作品である。

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