
ライネック近くのライン川の眺め
作品情報
ストーリー
この小さな板絵の裏に、サフトレーフェンは場所と年を書き残しています。まず「Bij Rijneck」、ライネックの近くで、次に自分の名前「ユトレヒトのヘルマヌス・サフトレーフェン」、そして「Anno 1654」。ライネックは、ボンとコブレンツのあいだのライン川中流を見下ろす城です。表の画面では、船着き場のまわりの川面を舟が埋め、左手の教会のある村では、宿屋の前で人々が踊っています。当時サフトレーフェンがライン川の風景を描き始めてまだ数年で、研究者はその多くを部分的に想像で組み立てた景色とみています。
この絵はハーグの収集家アドリアーン・レオナルト・ファン・ヘーテレンのものでした。1809年、ナポレオンの弟でホラント国王だったルイ・ボナパルトが、彼のコレクションをまるごとアムステルダムの新しい王立美術館のために買い取りました。アムステルダム国立美術館の前身です。所蔵者はいまもアムステルダム国立美術館で、2000年からはマウリッツハイス美術館に長期貸与され、ハーグのウィレム5世ギャラリーで展示されています。