
Edgar Degas · PD
脚を拭う入浴の女
作品情報
ストーリー
1886年5月、パリで第八回、そして最後となった印象派展が開かれました。ドガはそこに、湯浴みをし、体を拭き、髪をとかす女性たちを描いたパステル画の連作を並べ、この小さな作品もその一点でした。技法は少し変わっています。ドガはまず金属板にインクで描き、一枚だけ刷り取るモノタイプをつくり、その淡い像の上からパステルで色を重ねました。女性は細長い浴槽に背をもたせかけ、片脚を上げてスポンジを当てています。こちらに背を向け、自分の動作に没頭しているようです。1895年3月、銀行家でコレクターのイサック・ド・カモンドが画商アンブロワーズ・ヴォラールからこれを買い、手帳には「浴槽と裸婦、ドガのデッサン」と価格の1100フランだけを書き留めました。カモンドの遺贈により、1911年にルーヴル美術館の所蔵となりました。




