
ストーリー
ブッシュ・ライジンガー美術館は、ドイツ語圏ヨーロッパの美術に特化した北米で唯一の美術館です。始まりは1901年、ハーバード大学のドイツ語・ドイツ文学教授クーノ・フランケが集めた、ゲルマン彫刻の複製である石膏像を並べた展示室でした。この美術館を特別な存在にしたものは後からやって来ます。それも不幸な経緯をたどって。
ナチスがバウハウスを閉鎖し、教師たちが散り散りになると、その多くがアメリカにたどり着きました。学校の創設者ヴァルター・グロピウスは1937年にハーバードの建築学部に加わり、1947年からは美術館の収集に力を貸しました。こうして集まったのが、現在ドイツ国外で最大のバウハウス・コレクションで、グロピウス自身と画家ライオネル・ファイニンガーのアーカイブも含まれています。
その中核を囲むように、ドイツ表現主義とウィーン分離派の充実した作品群が並びます。コレクションはハーバード美術館群の一部で、ケンブリッジにある展示室で入れ替えながら公開されているため、訪れるたびに掛かっている作品が変わります。


