
ストーリー
カマー美術館でいちばん古い生き物は屋外にいます。セント・ジョンズ川を見下ろす芝生に立つライブオークで、樹齢はおよそ400年とされ、枝は約42メートルにわたって広がっています。周りの庭園は川沿いにあったカマー家の邸宅のためにつくられたもので、フィラデルフィアのトマス・ミーハン・アンド・サンズ社による1910年のイギリス式庭園、エレン・ビドル・シップマンが1931年に設計したイタリア式庭園、そしてフレデリック・ロー・オルムステッドの息子たちの事務所オルムステッド・ブラザーズによる庭の三つがあります。2017年9月、ハリケーン・イルマが川の水を約1.2メートルの高さで庭に押し寄せさせ、その後の二年をかけて当時の図面をもとに修復されました。
美術館の始まりは、ジャクソンビルの製材業の一族に嫁いだコレクター、ニナ・カマーです。1958年に亡くなる際、彼女は邸宅と美術品、財産の大半を美術館設立のために遺しました。邸宅は取り壊されて跡地に展示館が建てられ、1961年に開館しました。旧邸の板張りの一室「チューダー・ルーム」だけが、そのままの姿で残されています。
館内にはおよそ5000点の作品があります。ピーテル・パウル・ルーベンスの初期の『哀悼』、ワーク・コレクションの初期マイセン磁器700点以上、そしてフランスのアカデミズムの画家ウィリアム・アドルフ・ブグローの絵画三点が並び、そのなかに1878年の『収穫からの帰り』があります。
