
ストーリー
エレバンの共和国広場、歴史博物館と共有する背の高い石造りの建物に、アルメニア美術としては世界屈指のコレクションが掛かっている。国立美術館はソビエト・アルメニア最初の年、1921年に創設され、初代館長は画家マルティロス・サリヤンだった。彼自身が描いた、熱を帯びた色彩のアルメニアの山々や果樹園の風景が、いくつもの部屋を埋めている。
その周りには、中世の写本細密画、教会に着想を得た絵画、そして一世紀かけて集められたロシアや西欧の部屋がある。美術館はまた、19世紀の海の巨匠イヴァン・アイヴァゾフスキーのカンヴァスを62点所蔵している。クリミアのアルメニア人家庭に生まれた彼は、嵐や月光に照らされた水面、難破船を何百と描いた。うねる波は、まるで水そのものが輝いているかのように、内側から光を放っている。



